企業における情報セキュリティとは?事例と対策を行う際のポイントを紹介
企業における情報セキュリティとは、個人情報の流出や情報漏洩などを防ぐことです。社外に重要な情報が漏れてしまうと、企業の信頼を失うことになるでしょう。
本記事では、企業における情報セキュリティについて解説します。事例や対策を行う際のポイントも併せて参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.企業における情報セキュリティ対策とは
- 2.情報セキュリティ対策の重要性
- 3.情報セキュリティ被害の事例6選
- 4.情報セキュリティ対策を行う際の4つのポイント
- 4.1.1.社員のリテラシーを高める
- 4.2.2.不正なアクセスを防ぐ
- 4.3.3.ウイルス対策ソフトを導入する
- 4.4.4.使用している端末を守る
- 5.まとめ
企業における情報セキュリティ対策とは
企業における情報セキュリティ対策とは、ウイルス感染や個人情報をはじめとする機密情報の漏えい、システムの不正アクセスなどを防ぐ対策のことです。
例えば、顧客情報が記載された電子メールやファイル、機密情報が保存されたパソコンなどをリスクから守らなければいけません。起こり得るさまざまリスクから企業が抱える機密情報を守るためには、情報セキュリティ対策の規則や方針を定めておく必要があります。
情報セキュリティ対策の重要性
情報セキュリティ対策は、企業を運営していくうえで欠かせません。なぜなら、パソコンやインターネットが普及した現在では、企業が保有する機密情報や顧客、従業員の個人情報などをシステムで管理するケースが増え、同時にそれらの情報を狙ったサイバー攻撃などのリスクが高まっているからです。
システムに不具合が生じると機密情報が漏えいしたり、個人情報が流出したりといったトラブルに発展する可能性が高くなります。
企業がトラブルに巻き込まれると、社会的な信用を失うだけではなく、加害者側になってしまう可能性も否定できません。そのため、企業を適切に運営していくためには、情報セキュリティ対策が重要です。
情報セキュリティ被害の事例6選
情報セキュリティに関する主な被害は、以下の6つです。
- 個人情報の流出
- 機密情報の漏えい
- ウイルス感染
- サイバー攻撃
- 不正アクセス
- 機器障害
情報セキュリティ被害は、企業が保管している情報を狙われるケースだけでなく、知らないうちに加害者にされるケースもあります。
ここでは、情報セキュリティ被害の事例を参考に自社内で立てられる対策を考えていきましょう。
1.個人情報の流出
情報セキュリティ被害の事例1つ目は、個人情報の流出です。企業が個人情報を流出させた場合、損害賠償や訴訟といった大きなトラブルに発展する可能性があります。
企業が個人情報を流出したとなれば、企業ブランドに大きな影響を与え、顧客離れにもつながってしまうでしょう。
また、流出した個人情報は、悪用される可能性もあります。住所や名前を悪用されるだけに留まらず、クレジットカードの不正利用にもつながるかもしれません。
2.機密情報の漏えい
情報セキュリティ被害の事例2つ目は、機密情報の漏えいです。そもそも機密情報とは、外部に漏れてはいけない企業の重要情報のことです。例えば、部品の仕入れ先や製品の在庫数、企画書なども機密情報に含まれます。
機密情報が外部に漏れれば、企業の信頼を落とす可能性もあるでしょう。実際に、ウイルス感染や記憶媒体の紛失などによって、機密情報の漏えいは起きています。
3.ウイルス感染
情報セキュリティ被害の事例の3つ目は、ウイルス感染です。ウイルス感染とは、ウイルスが添付されたファイルや、メールを介して機密情報が盗まれる手口のことです。ウイルスに感染したパソコンを使用することで、利用者が気づかないところでネットワーク上のほかのパソコンにウイルスを広げてしまう事例もあります。
つまり、ウイルス対策が十分に行われていないパソコンを使用すると、企業自身が加害者側になることもあり、損害賠償請求を受ける可能性もあるのです。
4.サイバー攻撃
情報セキュリティ被害の事例の4つ目は、サイバー攻撃です。サイバー攻撃とは、インターネットを通じてパソコンを不正操作したり、情報を改ざんしたりする手口のことです。
サイバー攻撃により、企業が所有しているWebサイトの情報を不正に書き換えられる事例が発生しています。場合によっては、業務停止に追い込まれる可能性もあり、事業に大きな影響を与えるでしょう。
5.不正アクセス
情報セキュリティ被害の事例の5つ目は、不正アクセスです。不正アクセスとは、セキュリティ対策が万全ではないシステムがハッキングされて、企業が保有している情報に不正にアクセスされる手口です。
不正アクセスを受け、保存データの流出や、迷惑メールの送信に悪用されるなどのトラブルに巻き込まれた事例があります。
6.機器障害
情報セキュリティ被害の事例の6つ目は、機器障害です。地震や火災、雷などによって機器障害が生じた場合、適切な方法で情報を保管していないとデータを紛失する可能性があります。
そのため、もしもの事態に備えて、定期的にバックアップを取ったり、設備の安全管理を徹底したりといった対策が重要です。例えば、停電対策であれば、サーバーに無停電電源装置(UPS)を設置するといった対策を行いましょう。
情報セキュリティ対策を行う際の4つのポイント
情報セキュリティ対策を行う際は、以下の4つがポイントです。
- 社員のリテラシーを高める
- 不正なアクセスを防ぐ
- ウイルス対策ソフトを導入する
- 使用している端末を守る
情報セキュリティ対策は、一部の従業員のみが担当するのではなく、社内全体で取り組むことが大切です。ここでは、情報セキュリティ対策を行う際のポイントを紹介します。
1.社員のリテラシーを高める
情報セキュリティ対策を行う際は、社員のリテラシーを高めましょう。そのためには、社員全員が情報セキュリティ対策の基本を身に付け、不正を発見した場合の対処法を学ぶための教育が必要です。
また、社内調査を行い、「怪しいメールを受信した経験はあるか」「不審なWebサイトにアクセスした経験はないか」といった被害状況を把握することも重要です。
2.不正なアクセスを防ぐ
情報セキュリティ対策を進めていくためには、不正アクセスを防ぎましょう。外部からの侵入を防ぐことで、企業が保管している情報を守れます。
不正アクセスを防ぐためには、第三者に特定されにくいパスワードを設定する、OSやソフトウェアを最新の状態に保っておくなどの対策があります。特に、パスワードの使い回しには注意しましょう。
3.ウイルス対策ソフトを導入する
情報セキュリティ対策には、ウイルス対策ソフトの導入も有効です。近年はウイルスの種類が多様化しており、ウイルス対策ソフトを導入することでウイルスを排除できます。
ソフトウェアを導入した後は、自動で更新できる設定にしておき、継続的にウイルスの侵入を防げる状態にしておくことが重要です。なお、不正アクセスから守ってくれるファイアウォールを導入して、広範囲のセキュリティ対策をするのもおすすめです。
4.使用している端末を守る
情報セキュリティ対策を実施する際は、パソコンやモバイルなどの使用している端末をリスクから守ることも必要です。古いOSやソフトウェアを放置せず、常に最新の状態にアップデートしましょう。アップデートをしないまま利用していると、脆弱性をついたウィルス等に感染する恐れも生じます。業務に使用している端末がウイルス感染してしまうと、情報漏洩につながる可能性が高まるので、注意しましょう。
特に、社外へ持ち出しやすいUSBをはじめとする記憶媒体の扱いには注意が必要です。あらかじめ、「持ち出しに関するルールを設定しておく」などの対策を行いましょう。
まとめ
企業における情報セキュリティ対策とは、ウイルス感染や機密情報の漏えいなどを防ぐ対策のことです。企業が扱っている機密情報や個人情報が漏えいすれば、社会的信用を失くすだけではなく、損害賠償請求といった大きな問題に発展する可能性もあるでしょう。
そのため、企業においては情報セキュリティ対策が重要です。不正アクセスを防ぐことや、使用している端末を守ることによって、セキュリティ面を強化できます。また、社員のリテラシーを高めておくことで、適切な行動を取りやすくなるでしょう。
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